斜めや横向きに生えてたり、埋まっている親知らずは抜歯すべき?

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親知らずは真っ直ぐ生えているとは限らない。
生えるスペースが不足していると、斜め向きや横向きに生えてきたり、あるいは完全に歯茎内に埋もれるケースもある。それぞれについて、抜歯の必要性と理由を書いていきます。

斜めや横向きに生えている場合

一方、完全に埋まっている場合は?


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斜めや横向きに生えている場合

親知らずが生えて、悩みを持つ方の多くがこの生え方。
斜めや横向きに生えるって、普通に考えるだけで「なんでやねん!」って思いますよね。
生え方も片方の天辺しか見えて無かったり、歯の側面だけが見えていて、不安になるやつです。

で、この生え方ですが、抜歯を勧められることが多いです。
理由はこの次にて。

腫れや炎症を起こしやすい。

斜めや横向きに生えた親知らず、埋まった親知らずは抜歯すべき?

斜めや横に生えてる場合、歯は一部しか見えない。
これが結構曲者で、この状態では、歯茎の腫れや炎症が起こりやすくなる
歯磨きが原因で腫れることも多いらしい。
俗に歯冠周囲炎と言ったりする。

管理人は3本とも完全埋伏だったのでよく分からんですが、
結構気になるような違和感だったり痛みがあったりするらしい。

歯を磨こうにも痛みが出やすいので、反射的にその部分を磨かなくなり後述の虫歯にもなりやすい。という図式。

なお、腫れや炎症があるうちは、抜歯が原則しないです。
麻酔が効きにくいからですね。

虫歯になりやすい。

上述のように腫れや炎症によって磨きづらかったり
斜め向きに生える=手前の歯の陰に隠れて磨き難くなるため、虫歯ができやすい。
一部しか生えていない親知らずは、歯ブラシでは届かない部分が存在しやすく、本当に磨きづらいらしい。

更に厄介なことに…
虫歯になった親知らずを放置してしまうと、徐々に進行していき、手前の歯に接触している部分から乗り移って行く。
つまりは前の歯まで虫歯にしてしまう可能性が高い。

親知らず以外の歯は、抜いてしまうと咀嚼としての機能が損なわれるため、
よっぽど酷い虫歯でないなら、抜かずに治療することが多い。
しかし斜めに生えている親知らずは咀嚼として全く機能していない、そのまま残す利点が無い。

歯医者「ってことで、抜歯しましょう。」
となるわけだ。

完全に埋まっている親知らずと違い、歯の一部は見えているので、
歯医者に行かずしても鏡で口内を見れば自身でもすぐに分かる。手や舌で触っても分かるので、
このパターンの生え方の場合は、放置せずに出来るだけ早く医師に診てもらおう。

真横に生えてる親知らずは歯並びを悪くする?

完全に真横に生えている場合は、斜め向きのリスクに加えて、
手前の歯並びを悪くする場合もあります。(そこまで確率的には高くないらしいが。)

着目点としては、親知らずの成長度合いと、頭の部分が手前の歯に頭突きをしているかどうか。
親知らずがまだ成長しきってないのに頭突きしていると、それ以上親知らずが成長する際にグイグイ押そうとする。

この状態を長い期間放置していると、時間をかけて、手前の歯は少しずつ動くことがある。
まあ、稀な例だとは思うんですがね。
特に歯科矯正の治療をした人は、折角矯正したのが無駄になってしまうこともあるだとか…

或いは手前の歯根をダメにする?

手前を歯を押す場合でも、手前歯根の先だけに集中的に力が加わった場合
手前の歯を押すというより、歯根そのものにダメージを与える場合もあるらしい。
最悪の場合は、歯根が削れてしまう(乳歯の下から永久歯が生えてくるときと同じような感じ?)
こともあるそうだ。確率的には低いらしいが…

手前の歯を親知らずが押すことによる、自覚症状が現れるかどうかはσ(・・)には分かんない。
なので、できるだけ歯医者でレントゲン撮ってもらうなどでチェックしたい。


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一方、完全に埋まっている場合は?

これに対し、親知らずが歯茎から一切顔を出さない生え方をするケースもある。
歯の生えるスペースが更に狭く、歯茎直下に存在する骨によって歯の出芽が完全にストップする形。
歯科用語では完全埋伏知歯と言ったりもする。

で、この生え方の場合は、斜めや横向きに生えた場合とは異なり、
抜歯すべきかどうかはケースバイケースになります。
その辺を以下で紹介していく。

虫歯になる可能性はまずない

歯が虫歯になる条件は生えていることらしく、
完全に埋まった状態では虫歯になることはまず無いそうだ。
手前の歯と歯茎の境目を伝って、虫歯菌が親知らずの部分まで到達してしまうと虫歯になるケースもあるらしいが、極めて稀なケースのようです。

一部が生えている場合は、そこが虫歯になる可能性があり、虫歯になれば基本的に抜歯を勧められるが、
完全に埋まってる場合、この点では抜歯をする必要が無いとのこと。

また完全に埋まっている場合は、一部生えているよりも腫れや炎症は出にくいようです。
この点でも「抜歯しなくて良い」という判断になることも割とある。

手前の歯に悪さしてないかどうか?

完全に埋伏している親知らずの場合、
抜くかどうかの判断基準の一つに、手前の歯に攻撃してないかどうかがある。

これは斜めや横向きに生えているケースで先述したように、
親知らずの成長の状態や、手前の歯との位置関係によって変わってくる。
要するに、まだ成長する可能性がある親知らずで、既に手前の歯の側面にぶつかっている場合は、
これ以上親知らずが成長すると、手前の歯をに圧力が掛かるようになる。

この状態が長い期間続くと、歯は少しづつ移動することがあり、最悪歯並びを悪くする可能性がある。
この場合は抜歯したほうが良いよ、って判断になります。

埋まっていると言っても、親知らずの角度次第でもあります。
当然真横を向いていると、歯並びを悪くする可能性は高くなり、斜め→真っ直ぐに近くなるほど低くなります。

完全に埋まっている親知らずは当然肉眼では確認できないので、歯医者でレントゲンを撮ると大体分かります。

腫れや炎症で痛みがある場合はやっぱり抜く?

完全に埋まっていて、手前の歯に悪さしていなくても、
腫れや炎症を繰り返して、痛みがある場合は抜歯することになります。
一応炎症は飲み薬で一時的には治ると思うんですが、再発することは多いらしい。

それで痛みに悩み続けるくらいなら、抜歯して楽になった方が良いでしょう。
σ(・・)はよく分からんが、ずっと痛みを持ち続けるくらいなら、
抜歯中と抜歯から1週間程度、腫れと食事が辛くなるところを我慢すれば、晴れてスッキリ出来ると思いますよ。


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