街中を歩けば、至る所に〇〇歯科と見かけるでしょう。
それほどまでに今や歯医者の数は多く、探すのには全く苦労しない。
だからと言って
「どこでも良いから早く診てもらおう」って考えは危険です。
どこも同じように見えて実はピンキリなんです。
ド素人の方でも良い歯医者で治療してもらえるように、歯医者の選び方のコツを紹介していきます。
当ページにて、診察前に目星をつける方法、
次のページで、もう一つは診察を受けてみて判断。
の2段階に分けて紹介します。
目次
良い歯医者の選び方
良い歯医者を選ぶのが難しい理由
歯医者は沢山あるから選び放題なはずなのに、
毎度ヤブ医者に引っ掛かってしまう人は居るもんです。
原因は十分な下調べをせずに治療を受けたからかも知れない。
症状が強く出てしまうと、「早く治療してもらいたい」と焦ってしまうので、
事前に評判の良い歯医者は探っておく方がいざという時に役立つよ。
歯科医院の数はコンビニより多い
出展:厚生労働省HPより
全国でコンビニは40,000件程度に対して、歯科は70,000件近くある。
よく通院する人でも月1回程度の歯医者が、ほぼ毎日利用できるコンビニより多いという事態。
更に今でも年々増加の一途であり、
都市部を歩いた日には視界に1件は常に歯医者があるんじゃないかと言えるほどである。
よく言えば、選び放題。
悪く言えば、どの歯医者を選べばいいのか??
である。
歯医者の数が多い分、患者の数も分散するわけで、
良い歯医者と判断する材料が少なくなってしまうわけだ。
得意分野もあればそうでない分野もある
一括りに歯医者とは言っても、色々な診療科目がある。
例えば…
- 矯正歯科: 悪い歯並びを外的な力で矯正する
- 小児歯科: 文字通り子供を担当
- 歯科口腔外科: 主に親知らず抜歯
- 審美歯科: 美しさに焦点を置いた治療。自費治療が多い
- 補綴科: 歯の欠損を、義歯、ブリッジなどで治療
- 保存科: 虫歯を抜かずにそのまま残して治療
- 歯周科: 主に歯周病の治療
- 高齢者歯科: 文字通り、高齢者を担当
- 障害者歯科: 身体の不自由な方を担当
- 歯科麻酔科: 全身麻酔・静脈内鎮静法など
- 歯科放射線科: レントゲンやCTなど
- 口腔内科: 口内粘膜の疾患など
沢山ありますね。
そしてこれら診療科目一つ一つが専門的な知識と経験が必要なので、
1人の医師が全てにおいてパーフェクト、なんてことはまず有り得ない訳ですね。
医師ごとに得意分野っていうものがあり、
それ以外は大学で学んだ程度で医師としての経験は殆どないなんてことも普通にあります。
貴方の症状に対して、得意分野である医師を見つける必要があるわけです。
結果クチコミからの判断も難しい
似たような症状であっても、実際には全然違う症状だったりもするので、
誰かが、「この歯医者との相性は良かった」と言っても、貴方にそれが合致するとは限らない。
分野に関しては、クチコミサイトで見極めるのは結構難しい。
医療保険制度が原因
歯医者にはヤブが多いと言われる最もな理由がこれかも知れない。
結論から言ってしまえば、
歯科医の給料は他の医科に比べると安く、
また同じ治療内容ならば、短時間で終えようが、長時間掛かろうが、医療費は同じなんです。
もうお察しだと思うけど、短い時間で多くの患者を治療した方が儲かるんですね。
結果全然ゆっくり診てもらえず、納得のいく治療ができない。
→ヤブ医者が増えてしまう、という図式になってしまいます。
以下は医療保険制度に関するちょっとした話です。
医療保険制度とは何かと言うと、
皆さんが仕事で得られる給料の一部が医療保険として国に差し引かれます。
この国からのお金を出すことで、病院での治療時に3割負担など一部だけ支払えば良い(後期高齢者なら1割負担?)、という仕組みを作っているものですね。
この医療保険制度を利用した保険治療には、原則点数というものが定められています。
一例を挙げると、歯を抜歯した場合には260点となっています。
1点あたり10円なので、この場合抜歯にかかる費用は2,600円となります。
保険適用なので、保険に加入している一般的な成人でしたら3割負担で840円かかり、残りは保険料を納めている国や自治体などから支払われる、というもの。
(実際には初診・再診料やレントゲン料・医学管理費用などが加算される)
この点数ですが、他の医科に比べて歯科治療の医療費はかなり低いです。
さらに、抜歯が5分で終わっても、1時間掛かっても、医療費は同じになる。
となれば、儲け主義の歯科医は、患者一人一人を短時間で済ませれば良い、となってしまうんですね。
なお、保険治療に関しては、完了の有無は関係なく、治療を行ったという行為があればOKなのである。
ヤブ医者のやりたがることは、お察しが付くかも知れないが、
ちょっとだけ診て、何度かに分けて再診で来てもらえば儲かるんですよ。
大雑把だが、保険治療のみの場合、1日で30人以上診ないと赤字になるようだ。
歯医者ホームページは充実している?
歯医者の数は大変多いが、先述のような理由で納得のいく医師が見つけにくいのも事実。
ここでは管理人独自の調査や歯医者で働く友人から聞いた情報を元に、良い歯医者の探し方を紹介していきますね。
まずは歯医者のホームページを見てみよう。
これ一つでも色々と分かることが多いです。
ある程度の見栄えと、分かりやすく書いてあるか?
サイトを公開する上での基本中の基本。
ページごとにレイアウトがある程度一定であり、表記が崩れてたりしないかどうか。
勿論誤字脱字が目立たない方が当然良い。
ホームページがマメに管理されている歯医者は、患者も大事にします。
言葉もできるだけ専門用語を使わず、素人でも読みやすい文章で書かれてある方が良いですね。
ただ、あまりに見栄を張り過ぎたホームページと言うのも要注意である。(後述)
院長やスタッフの紹介ページ(顔写真があると尚良い)
スタッフの紹介があれば、どういう考えで治療しているかがある程度分かる場合もあります。
院長はその歯医者の顔であり、歯医者全体としての方針も書いてあると判断しやすい。
人は見た目が9割と言われるように、写真だけでもその人の第一印象が分かるものだ。
あまりに病んでそうな顔の医師には診てもらいたくないでしょ。
髪型も人に見られて恥ずかしくない程度の整えてたり、明るそうな医師に診てもらう方が当然良いだろう。
得意分野が書いてあると尚良し
先述の通り、一括りに歯医者といっても多数の診療科目があり、
歯科医によって得意な分野もあれば、そうでない分野もあります。
ここは是非得意分野である医師に診てもらいたいもんだ。
ホームページに記載されていると、診察する前に分かるため、こちらも選びやすい。
歯科医が何人もいる大きめ規模の歯医者ならば、担当医も上手く合わせてくれるところが良き歯医者である。
さらに歯科医だけでなく、歯科衛生士や助手、受付担当など、各セッションの情報もある方が良い。
歯医者全体として、マメなところが覗えますからね。
治療もそうだが、予防を強く意識している。
歯医者の本来あるべき姿は、
虫歯を治療することも大事だが、虫歯にならないように日々メンテしていくことがより大事ですね。
ホームページ等を見て、「ウチは虫歯や歯周病の予防に〇〇を積極的に実施しています」と謳っている歯医者の方がしっかりしていることが多い。
主な治療の費用が記載されているか?(特に自費治療)
保険治療に関しては、費用がおおよそ決まっているので記載がないことも多いのですが、
大事なのは自費治療の方だろう。
こちらは歯医者によってピンキリであり、
明らかに相場から高すぎたり安すぎたりする場合は怪しいと思った方が良い。
自費治療でここ最近有名なのはインプラントだろう。
保険治療の場合は入れ歯になるんですが、
インプラントは骨に特殊な金属を植え込み、そこへ人口の審美性の高い人口歯を被せるという治療方法。
このインプラントは自費治療での相場が、歯1本あたりおよそ30~50万円くらいになります。
そこそこの頻度で更新してあるか?
歯医者のホームページと言うのは大雑把ですが、
TOPページがあって…
- スタッフ挨拶
- スタッフ紹介
- 治療科目
- 料金
- アクセス
- ブログ
大体これくらいのページで成り立っています。
このうち更新しているかどうかを見るのはブログですね。
ここが毎日、数日置きくらいの頻度で最近まで更新されていると高評価だろう。
ちなみに、σ(・・)が行ってる歯医者は、
メール無料相談とかも受け付けていて、
一度送ってみましたところ、丁寧な返事が返ってきました。
逆にサイトの作りが、あまりに綺麗すぎは怪しい?
明らかに業者に多額のお金を掛けて作ったような。。。
そんなホームーページを見かけることがある。必要以上に動画や音声が流れるとか。
しかし、そのお金はどこから出ているか、考えれば大体分かりますよね?
とある知事? あー、あの人ね。
汚すぎるのは論外だけど、あまりに見えを張ったものも要注意。
大事なのは、わかりやすく作成されているかどうかです。
完全予約制の方が良い?
先述の医療保険制度のように、歯医者は他の医科に比べて医療費が安い。
よって経営を安定するには、出来る限り多くの患者を診ていく必要がある。
ここで完全予約制と取っていると、患者の症状に合わせて診察時間を調節しやすく、無駄のないスケジューリングがしやすくなる。
歯医者側にとっても、患者側にとっても時間に余裕ができるので経営も安定しやすくなるだろう。
年中無休の歯医者は便利だけど…
歯医者は日曜休診という所は少なくない。
忙しいサラリーマンにとってはこの条件はなかなか厳しく、年中無休を唄っている歯医者だととても助かる。
ただ、本当にその歯医者は大丈夫かな?
歯医者も医療機関の一つ。
医療は常に時代の最先端を進んでいるので、歯科医も日々研究し、 より良い治療法を取り入れていくもの。
つまり休診日がないと、学ぶ時間がないかも?ということが考えられる。
スタッフが多い医者ならまだ分かるが、
小規模の歯医者(特に個人経営など)で無休だと、治療法が古いままだったりの可能性もあります。
歯医者クチコミサイトも参考に
Googleで「歯医者 評判」などと検索すると、色んなクチコミサイトが引っ掛かる。
ここで地元の評判を一通り見てみるとよい。
クチコミ数の多い方が信頼できると思う。
先述したが「〇〇の症状があったけど、担当の医師が大変詳しく…」
と言う書き込みは、貴方と症状が全く同じとは限らないので、参考程度に目を通そう。
ここで見るのは、医師の対応の仕方だろう。
具体的にどういう点で優れているのかが書かれているクチコミは参考になる。
例えば、
「コチラの質問に対して落ち着いて返答してくれた」とか
「こちらが判断する場面でも、急かしたりせずに考える時間をくれた」とか
単に「先生が優しかった」とかだけでは、あまりアテにならない。相性ってのもあるからね。
あと、あまりにも良く見せすぎな書き方は自作自演の可能性もあるんで、褒め過ぎなコメントも要注意ね!
ネットで割と有名なクチコミサイトをいくつか紹介しますね。
デンターネット・全国マップ
全国約70,000件の歯医者が登録、クチコミ数も300,000件以上、
1病院当たり平均4コメ以上の巨大クチコミサイト。
都道府県検索で地元でも簡単に検索できて、クチコミも誰でも自由に閲覧できる。
【EPARK歯科】
現在60,000件以上の歯医者が登録、クチコミ検索の他、
診療時間検索や症状別検索、治療法別検索など検索手段が豊富で、検索がしやすい。
近所の住民のクチコミも参考に
ネットにはウソの情報が転がっている場合もある。
だけど地元の友人がオススメしてきた場合は、かなりの確率で良い歯医者と思ってよいです。
まあ相性の違いはあるかもですが、治療方針自体は問題ないと思います。
日頃から、近所と仲良くしておくの大事だよね!
通院しやすい立地の方が良い?
ここまで色々厳選して、1つに絞ることが出来ればいいんですが、
いくつか候補が残ることもあります。
そしたら、通いやすい方を選んでみるのはどうだろうか?
できれば家から近所だとか、
通勤ルート内や、駅から近い立地が良いだろう。
通いにくい歯医者を選ぶと、段々行くのが億劫になり、最終的に放置してしまうことがあるからですね。
ところがどっこい。
立地の良い歯医者は他の患者も通いやすい(特に駅チカ)ことになるので、
予約を取ろうにも、混み合って大分先にならないと診てもらえない場合もある。
「立地が悪くても自分はちゃんと通院できる!」と自信があるのなら、そちらを選ぶのも良いだろう。
電話対応が良い。
ある程度良い歯医者と判断したら、予約と取ることになります。
この時の受付の対応はとても重要。
良き歯医者は受付に対しても十分な教育を行っているため、対応も良いはず。
実際に診察してみないと、分からないことは結構あるのですが、
上の点で怪しいと感じたならば、そこはやめておいた方が良いです。
歯のお掃除だけ受けてみる?
実際は診察を受ける前に、歯医者の評判ははっきりと把握するのはなかなか難しいです。
そこでいきなり虫歯や親知らずの治療の相談をするのではなく、
試しに歯のクリーニングだけしてもらうという手もある。
歯のクリーニングは主に歯科衛生士が担当していることが多く、
(美人のお姉さんが多い)
ここでいきなり歯を抜かれたり、痛い治療をされることは少ない。
これだけで院内の様子がある程度分かるので、そこで評価するのもアリだろう。