前の記事「歯医者の下調べ」にて、
事前に歯医者の評判を探ることで、良い歯医者に当たる確率が上がる、ってことをお伝えしました。
良さげな歯医者を見つけたならば、いざ予約を取り、診察を受けることになる。
ここで更に評判を見極めてみよう。
親知らず抜歯は大事な治療なので、出来るだけ良き治療を受けるためにコチラだって厳選すれば良い!
代わりはいくらでもある!!
親知らず抜歯は上の真っ直ぐ生えきっている(簡単に抜けるケース)以外では、いきなり抜歯することはまずありません。
なので最初は様子を見よう。
院内の清潔さ
スタッフの対応
医師とのコミュニケーション
治療自体
院内が清潔かどうか。ある場所を見ると分かる?
歯医者を訪れたら、待合室の清潔さを見てみよう。
内装の他、床に目立つゴミがなく清掃されているか?
歯医者の仕事道具である治療器具よりも、部屋の清掃の方が清掃は面倒なはずで、
そこが綺麗にしてあれば、院内全体が清潔だろうと察しがつくはずですね。
一番の目の付け所はトイレですね。
歯医者の他に、職場でもこれは同じで「トイレが綺麗な会社は業績も良い」と言われるほど。
トイレが清潔なら、スタッフ全体の注意力も問題ないでしょう。
なお、歯医者ホームページの写真は、基本的に綺麗に見えます。
写真だからいくらでも美化できるし。
これは実際に目で見た方が良いです。
使用している器具に注目してみる
治療台に座ると、多分見るであろう、治療器具。
入っているのは歯石取りとかそのへん。
これが滅菌パックされてるものなら大丈夫です。
その他、拡大鏡を使っているかどうかを見てみよう。
こんなやつ。
医師が直接装着しているものや、診療台に設置されているものもある。
歯の状態を観察する際、暗くて見えにくい場所や、非常に小さいくて見えにくい箇所はよくあるもので、
肉眼では見落としがちである。
拡大鏡で見ると、通常の10倍くらいに拡大されて見えるらしく、繊細な治療ができるようになる。
状況に応じて、上手く活用している医師の方がきっと腕も良いだろう。
歯を削る時に用いられるものとしては、
デンタルダムと言うゴム製のカバーで、治療する歯の部分以外を覆って、口腔内を保護したり、
口腔外バキュームという器具を用いることもあります。
これらは歯を削った時に、粉塵状になった歯を患者が吸い込まないようにするための措置です。
歯は歯でも、粉々になったものを吸うことは身体によくないんですよ。
医者が口内を触る時、グローブ着用してる?
今時素手で口の中に入れてくる医者は怖いです。
指先は色々なモノを触るため、雑菌の温床になっている。
例え肉眼で綺麗に見えても、分子レベルでは汚いんですわ。
グローブも使い捨てのものを使用しているか、余裕があれば確認したい。
予約した場合、待たされ過ぎない。
予約した時間をしっかり守っている歯医者は、
スタッフ側が患者の状態をしっかり把握しており、この患者の治療はこれくらい掛かるから、次の予約可能時間はこれくらい。
という情報を、歯医者全体で共有できていることが考えられます。
つまりは、管理能力のある歯医者と言うこと。もちろん治療の質も良いはずですね。
それでも、不測の事態によって、前の患者の治療が遅れることは多々ある。
もしあなたが患者なら、どういう対応してもらいたいか?
予約時間になったのに30分も1時間もずっと待たされるくらいなら、
スタッフ側の方から、「今少し混み合ってまして、〇〇分ほどお待ち頂いてよろしいでしょうか?」
なんて感じの対応がある方が患者を大事にしていることが明らかですね!
なお、予約せずに訪れた場合はこの限りではないですよ。
治療と治療の間に入る形になるので、逆に結構待たされることもあります。
院内スタッフの動きに余裕があるか?
医師だって人間ですね。
適切な治療を行うためには、落ち着いた雰囲気で余裕をもって治療を行う必要があります。
もし院内が多忙すぎて、スタッフが走り回っているのが目立つ場合、
それは業務にミスを起こしやすい状態だったり、走った拍子に何か医療器具にぶつかったりと色々危ないことが多いです。
トロ過ぎるのもアレですが…滑らかに動けているかどうかですね!
治療方法や予算を教えてくれる。
腕の良い医師は、いきなり治療を始めるのではなく、まずは治療方法(場合によっては複数)とそのメリットやデメリット、
更には大よその費用や治療期間など、事細かく説明してくれます。
そして患者に対して十分に考える時間を与えてくれ、患者の判断があって初めて治療に入ります。
コチラの質問に答えてくれるかどうか。
色々疑問とか不安があると思う。
それらを全てぶつけても、嫌な顔一つせず、丁寧に説明してくれる歯医者がよろしい。
面倒くさそうな表情されたり、早口になったりと、
「早く終わらせて次の患者!」という姿勢が見えたら、その医者はあまり良くないです。
あと、専門用語ばかり使う医者も良くない。コチラは素人なんだから。
分かる表現に置き換えて説明してほしいもんですね。
ただし、コチラの聞き方に問題がある場合もあるので、
あまり意味不明な質問は避けるべき。
あと、相談事が増えそうな場合は、事前に質問事項を纏めておき、紙媒体等に起こしておくと良いだろう。
これは次の記事にて。
治療によっては、それを得意とする病院へ紹介する
治療の内容によっては、「この治療はウチではやってないので、〇〇病院へ紹介状書きますね」
と、別の病院へ派遣されるケース。
これを聞くと、
「この医師では治療できない腕前なのかな?」
と不安になるかも知れないが、実は違う。
歯の治療は多岐にわたり、治療内容によってはそれを大変得意とする医師も居るもの。
対応した医師はその専門医師を知っており、患者にできるだけ負担を掛けずに治療してもらおう。
そういう意図があります。
よって、適切に紹介をしてくれる医師は良い医師なんですよ。
親知らず抜歯においては、埋まった親知らずの抜歯になると、このように紹介されることが割と多い。
ここにもうちょい詳しく書いた。
勝手に治療されないか?
初診の時には、問診票を書くことになるんだけど…ここで一つ注目すべきところがある。
問診票の質問で、こんな選択肢があると思う。
いくつかの治療法と費用を確認したうえで、自分で治療法を選択したい。
この項目があったら、これを選んでおこう。
そして、治療開始時に、
「治療の際には、まず相談してからでお願いします」と一言添えておく。
何故これを行うかですが…
コチラが希望もしてないのに、勝手に治療しようとする医者が居るからである。
これは親知らずとは少し話がずれるが…
たとえば小さな虫歯があったとする。
この場合、すぐに削ってしまおうとする医者は正直ヤブである。
なぜなら、歯は一度削ってしまうと、二度と戻らないからである。
他の身体の部位と違って、歯は修復不可能なんですよ。
小さな虫歯の段階なら、今の医学レベルだと削らなくても治療できる場合も結構ある。
この場合は、
削るか、他の治療法にするかの選択肢を患者に与えるのが、良き歯医者と言える。
削らずに治療し、虫歯の再発を抑えるための方法まで教えてくれるのが最良の歯医者ですね。
これをカタカナで「インフォームドコンセント」と言ったりする。
患者さんの同意を得てから、治療を開始するというものですね。
「説明なんかしなくても分かるだろ?」と言わんばかりに、勝手に治療を行う医者は危険です。
もし、同意もなしに、何か良からぬコトされそうなときは、
強引にでも断ろう。削られてから、抜かれてからでは時すでに遅しなんですよ。
ちなみに親知らずの場合は…
虫歯になったら基本的に抜くことが多いです。
他の歯は失ってしまうと、噛み合わせに不具合が出るので、削ったりせず治療することが多いけど、
親知らずは、生えていても噛み合わせが機能しない、つまり、無くても問題ない場合が多い。
そしてとても磨きにくく治療してもすぐに虫歯再発することが多いので、抜いてしまうことが多いんです。
抜いてしまえば、もう虫歯の心配は不要になりますからね。
早く終わる治療が良いとは限らない。
鈍臭いのは論外だが、
治療自体が難しかったり、疑問点が多かったりすると、それだけ時間はかかる。
消毒とかだけだと、一瞬で終わる。
歯石取りなんかは、歯石が詰まってると結構時間かかるし。
実際は治療の内容によって、時間は予想がつかないということ。
ただ、一度の治療で明らかに終われそうなものを、
何度も分けて再診料を何度も取ろうとする姿勢が見えたなら、
あまりオススメでない歯医者になりますね。
ちなみに歯石除去(&スケーリング)は、上下で2日間に分けて行うことも割とある。
症状のある箇所だけでなく、口内全体を診てくれる。
親知らずと言うよりは、虫歯の治療でよくある話かな?
例えば虫歯があれば、当然なにかしらの治療を行うんですが、
ここで虫歯の歯だけを治療して終了とする医師よりも、それ以外の歯についても言及してくれる医師の方が良いだろう。
1箇所でも虫歯が出来たと言うことは、他の箇所でも虫歯が出来る可能性は高く、
「現状虫歯じゃないけど、このままだと虫歯になるかもしれないので、〇〇のような予防方法もあります。」
ここでも無理矢理治療するのではなく、提案をして患者が希望したなら治療する。
と言った対応をしてくれる医師だと良い医師と言えるだろう。
担当医師を付けてくれる。
何度か通院することになった場合、
貴方の情報はカルテで管理されているため、他の医師でも把握は出来ているハズですが、
それでも、実際に診てもらった医師が一番貴方のことを理解しているのは当然ですね。
次回以降の予約時でないと判断しにくいですが、その際に、診てくれた医師に出来るだけ合わせて予約取ってくれる方が良いでしょう。
場合によっては、セカンドオピニオンも一考
1箇所の歯医者の治療では、自分の納得がいかないまま終わることだってある。
自分が想定していた治療とは全くかけ離れた場合ですね。
医師もこれまでの治療経験に基づいて治療法を提案するんだけど、
患者側がその方法では不安になることもある。
そのような場合に、1つの歯医者だけで判断するのではなく、
複数の歯医者を受診して、複数医師の提案を出してもらった上で判断するという方法もあります。
複数の医師を当たって、どこでも同じような見解であれば、その治療法がきっと最善なんだろうし、
真逆の見解ならば、治療の説明を受けて一番信頼できると思う方法をとると良いだろう。