掲示板を見かけると、
「親知らずを抜かないと行けなさそうなんですが、抜歯って難しいんですか? or 痛いんですか?」
コレ系の質問が圧倒的に多い。
特に真っ直ぐに生えず、一部しか見えなかったり、埋まった下顎の親知らずとなると、
抜歯は相当時間掛かるわ、麻酔切れたら超痛い、血が噴き出る…
と言った恐怖の体験コメントもちらほら見かけるんですが、
実はそこまで難しくなかったりすることも多い。
この答えはずばり・・・
親知らずの生え方、体格、年齢、歯の状態によってピンキリ
ということですな。
管理人ばっしぃも親知らず(埋伏3本)全部抜いたが、
抜歯を決心するまでに、色々なサイトをサーフィンしたり、医師から話してもらったりして情報収集した。
そのおかげか、多少は詳しくなったんで、抜歯の難易度を左右する主なファクターを次に挙げていくよ。
一部独断もあったりするw
上の親知らずか、下の親知らずか
影響度:中
基本的には下の親知らずの方がやや抜歯が難しいようです。
この理由は歯槽骨(親知らずを支えている骨)の固さであり、下の方が若干固いらしい。
なお、これだけで抜歯の難易度を左右するもんではなく、次に示すどれだけ生え出しているか?とか、
生えている向きによって大きく変わってきます。
完全に生えている、一部生えている、埋まっている
影響度:大
抜歯の難易度を大きく左右するのがコレ。
基本的に生えきっている親知らずの抜歯は、歯根がイビツな形をしてない限り、簡単に抜けることが多いです。
一部生えている親知らずは、そのまま抜くことは出来ないため、
歯茎を切開し、場合によっては親知らずを覆っている骨を少し削って除去します。
埋まっている親知らずはより深い位置に親知らずが存在するため、骨の除去量が増え、
抜歯後も腫れが起こりやすくなります。
真っ直ぐ、斜め向き、横向き
影響度:大
これも抜歯の難易度を大きく左右する要素。
一つ上の「生えている~埋まっている」かどうかと併せて、人によって差が出やすい項目ですね。
真っ直ぐに生えている場合は、比較的簡単に抜歯できます。
埋まっていても真っ直ぐの向きである場合は、
歯茎は切開するが、骨の除去量は最小限で済むし、歯もそのまま引っこ抜けることもあります。
斜め向きの親知らずの場合は、
そのまま真上に…という訳にはいかない。
手前の歯に引っ掛かり、そのまま引っこ抜くことは困難なので、親知らず自体をドリルで分割して、まずは頭の部分、続いて歯根側と分けて抜いていきます。
斜めよりも横の方が分割する回数が増える傾向にあります。
横向きの親知らずの場合は、
更に難易度が上がります。まあ当然と言えば当然ですね。
分割回数も増えることが多く、抜歯時間が長引きやすくなります。
歯根が真っ直ぐ、曲がっている、枝分かれ
影響度:大
歯根の形。
一見真っ直ぐに生えていても、歯根の形によっては抜歯の難易度が上がることがあります。
歯根が真っ直ぐであれば簡単です。
曲がっている場合は歯を捻るようにして抜く(らしい)ため、難易度は上がります。ガーブの度合いによっても変わる。
枝分かれしている場合はそのままではまず抜けないので、枝分かれごとに分割しながら抜いていきます。
しかし、歯根が枝分かれしていたり、極端に曲がっている人はそう多くはないらしいです。
親知らずが虫歯かどうか?
影響度:小
抜歯する時は、親知らずにてこの原理を利用した力を掛けることになります。
よって、歯が原型をとどめないほど重度の虫歯の場合、
力を掛けることによって親知らずが砕けてしまうこともあり、抜歯が難しくなります。
膿が歯茎にまで到達していると、麻酔が効きにくくなることもあり、
いきなり抜歯ではなく、まずは膿の除去&投薬による治療をしたのち抜歯することもあります。
一方、表面だけの虫歯だったり、神経に到達しているくらいの虫歯であれば、健全な歯の抜歯とそう変わらんでしょう。
口の大きさ
影響度:中
口が大きい人の方が抜歯の難易度は低いです。
これは簡単な話、視野が広くなるため抜歯が行いやすくなるからですね。
年齢
よく「若いうちの方が抜歯が楽」と言われることがあります。
これは親知らずが完成したての年齢の方が歯槽骨が比較的柔らかく、抜歯しやすかったり、
若い方が自然治癒力も高いため、抜歯後の治癒速度も速いからでしょう。