親知らずは抜歯中よりも抜歯後の方が辛い。
と多くの経験者が語る。
この理由は、
抜歯中は麻酔が効いているので痛みは基本的になく、
一方で、
抜歯後は痛みが出たり、腫れを起こしたり、
縫合した場合引っ張られるような違和感がある。
そして一番辛いのはメシが食い辛いことでですな。
これから親知らず抜歯に臨む方へ、
親知らず抜歯後は、こんな日々を送りながら回復していくよー
ってことをお伝えしていきます。
少しでも不安が和らげれば幸いです。
人によって個人差があるので、おおよその目安としてご参考に。
一般的に若いほど回復は早く、お年を召すと遅くなる傾向にある。
若いうちに抜歯した方が良い理由の一つ。
(曖昧な表現だが)健康な人、自然治癒力の高い人の方が当然治りも早い。
そのほか、親知らずのサイズや抜歯に要した時間、生え方によっても当然変わってくる。小さいほど抜いた後の穴が小さく、回復も早い。
親知らずが完全で出来上がるのはおおよそ20~25歳くらいと言われているので、早いほど治るのも早くなります。
抜歯直後
抜いた部分は穴になっており、歯槽骨が剥き出しの状態になっている。
だけど剥き出しのままだと痛いので、
通常は病院で止血剤を入れてカサブタを形成させたり、
或いは、切開した場合は縫合して傷口を塞ぎ、歯槽骨を保護しながら治癒していきます。
ちょっとした外的な力でカサブタは取れてしまうので、歯槽骨が歯肉で覆われる約3~5日間は刺激を与えないようにそっとしておこう。
麻酔が切れてくると、ジワジワーっと痛みが出てくるので、
痛みが出る前に痛み止め&抗生剤は飲んでおこう。楽になる確率大です!
抜歯日の夜~3日目・どれくらい腫れる?
経験者の多くが辛いと感じた期間です!
埋まった親知らずを抜歯した場合、当日夜あたりから腫れを生じます。
実際どれくらい腫れるのか、抜歯の難易度によってピンキリではあるんですが…
(一部モザイク化してますw)
大体こんなものです。
周りから見ると確かに「腫れてるね?」って分かる程度には膨れるので、
仕事だったり、誰かと会う予定があるならマスクの着用がお勧め。
(真夏以外の抜歯がオススメなのはこれも一つの理由だったり…夏は暑いもんね。)
なお、
アンパンマンのほっぺみたいなコブになるよ?
とか言う人もいるけど、それは言い過ぎでしょう(笑)
…ですよねぇ(・∀・)
3日間は痛み止めが必要であることが多く、
思うようにクチも動かないので、食事も難しいです。
ほぼ流動食で過ごすことになると思います。
歯磨きも抜歯部分は避けた方が良いでしょう。ドライソケットはかなり痛いらしいのでね。
本当に色々と辛い時期。
3日経てば段々楽になるので頑張って乗り越えましょう。
抜歯3日~1週間後
剥き出しだった歯槽骨が少しづつ薄い歯肉で覆われる。
これで傷口は一応塞がることになる。
この時期を目途に、血餅(カサブタ)は自然とはがれて無くなります。
また腫れも少しづつ引いていきます。
ただし、穴はまだ開いたままで、食べ物がつまり易い状態。
傷口は塞がってるので、ある程度のうがいなら大丈夫。つまりは大体とれます。
取れない場合は再度医者に診てもらう。
水鉄砲のようなもので簡単に取ってもらえると思います。
まだ歯肉は丈夫ではないので、強く歯を磨くのは避けた方がいいと思う。軽~く磨こう。
歯茎を縫合した場合、1週間も経てば、切開した部分が再び繋がるくらいまで回復してくるので、
おおよそこの段階で糸抜きを行います。
縫った糸をハサミで切って取り除くだけ、すぐに終わります。
縫合は抜歯直後は、しっかり縫われているのでそこまで違和感に感じないのだけど、
抜歯から3~5日くらい経つと、どうしてもクチを動かしていくうちに糸が解れたりとかで、やや締め付けられるような感覚になるかも知れないです。
だけど触らないように、糸抜きするまでの辛抱です。
順調に回復していけば、通院するのは1週間後の糸抜きで大体終了になります。
糸を抜けば、違和感はすーっとひいていきます。
この時期になれば、普通に歯磨きしてもほぼ問題ないでしょう。
抜歯1カ月後
これくらい経つと、抜歯部分はほぼ歯槽骨が再生し、歯茎にもしっかり覆われながら、
穴もだんだん塞がっていきます。
まだ、完全回復ではないけど、この段階まで来ると、
食べ物が詰まっても、舌で少しつつくだけで取れたりする。
不快な感じもなくなるし、歯磨きも普通に出来ると思う。
ただ、多少は穴になっているので、
痛みはないものの、口を大きく動かすと多少違和感はあると思います。
ここからは時間を掛けて、歯茎が元の状態まで盛り上がって行きます。
抜歯3~6カ月後
この辺は個人差になるけど、歯茎が元の平らな状態に戻る。
完全回復の状態ですね。
ここまでくれば、もう何も気にならないと思います。
年を重ねてから抜歯を行うと、完全に平らまでは戻らず、僅かに凹んだりしたままのこともあります。