怒られはしなかった。
ニコニコとしながらの優しめの指摘だったのに、自分で自分を許せなかった日。
昨日、タイミーでとある物流現場に入った。
段ボールから商品を取り出し、不良がないか確認して、元の箱に戻すという単純な作業だ。
実際、午前中は順調だった。
現場の人たちは親切で、作業も想像していたほどキツくない。
以前、別の倉庫で洗剤の検品を経験していたこともあり、「ここは当たり現場かもしれない」と思っていた。
ところが、午後になって状況が一変する。
自分が良品と判断した商品の中から、明らかな不良品が見つかったのだ。
しかも改めて確認すると、自分でもすぐに分かる不良だった。
「なんで、こんなものを見落としたんだ?」
誰にも怒られていない。仕事を外されたわけでもない。
それなのに、私の中では何かが完全に折れてしまった。
仕事を終えた帰り道。家までチャリで40分。
いつもなら何ともない自転車を漕ぐ気力すらなくなり、生気が抜けたかのようなノロノロ足で歩きながら帰った。
今日は、そんな一日の記録である。
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目次
初めての現場。午前中はむしろ楽しかった

段ボールから商品を取り出し、不良がないか確認して、元の箱に戻す作業だった。
初めて入った現場は、とある物流会社の洗剤検品でした。
派遣の仕事というと、最初は「ちゃんとできるか?」「周りについていけるか?」と身構えるものですが、この日の午前中は意外なくらい順調でした。
扱う洗剤もそこまで難しくなく、現場の人たちも親切。
分からないことがあれば聞ける雰囲気があり、作業にも少しずつ慣れていきました。
単純作業ではあるものの、慣れてくると「もう少し手際よくできないか?」と自分なりに考える余裕も出てきます。
午前中が終わる頃には、
「なんだ、思っていたより普通にできるじゃないか」
くらいに感じていました。
むしろ少し楽しかったくらいです。
初めての現場で大きくつまずくこともなく、このまま一日終わるのかなと思っていました。
でも、午後になって空気が変わります。
午後、自分が検品した商品から不良品が見つかった
その商品を取り除き、代わりに良品を補充することになっていました。
ところが、途中で補充用の良品がなくなってしまいました。
そこで、担当の社員さんに相談したところ、
私がつい先ほど検品を終えた商品(カートン)を「補充用の良品」として使うことになったのです。
当然、私が検品した商品なので、不良品は混ざっていないはずですよね?
ところが、その後しばらくして事件が起きます。
社員さんが不良品を見つけ、代わりの良品を補充しようとしたところ…
なんと、その補充用の商品にも不良が見つかったのです。
それは、つい先ほど私が検品した商品でした。
怒られなかった。それでも、自分が情けなかった

社員さんは不良品を見せながら、少し笑うような表情で指摘してくれました。
「おおお? なんか見つけたでぇー。これは!!不良ですな(笑)」←こんなイメージ
決して怒鳴られたわけでも、厳しく叱責されたわけでもありません。
それなのに、私の頭の中では、
「これだと全部の検品がいい加減だったんちゃうか?」
という負のポンコツスパイラルが脳内を支配しました。
実際に見落とした箇所を確認させてもらうと…?
不良の内容は、洗剤の注ぎ口にあるプラスチック部分が約1mm浮き上がっているというもの。
本来なら黄色いパッケージの中に収まっているはずの部分が、外にはみ出していたのです。
実物を見ると、確かにはっきりと分かる不良でした。
これを見落とすか?!
よほど注意深く確認しなければ分からないような不良ではありません。
むしろ、「これは見つけてほしかった」と言われてもおかしくないレベルです。
だからこそ、余計にショックでした。
自分ではちゃんと確認していたつもりだったのに、こんな不良品を見落としてしまった。
だったら、これまで自分が検品した商品は本当に大丈夫だったのだろうか?
ひとつの見落としをきっかけに、それまでの自分の仕事すべてが信用できなくなってしまった。
「こんな簡単な仕事すらできない」
検品という仕事は、基本的にはそれほど難しいものではないと思っていました。
商品を目視で確認し、不良品があれば取り除く。
複雑な知識や技術が必要なわけでもなく、作業手順さえ覚えれば誰でもできる仕事。
少なくとも私はそう認識していました。
だからこそ今回の失敗は余計に堪えたのです。
難しい仕事で失敗したのなら、まだ諦めもついたかもしれません。
でも今回やった仕事は、少なくとも自分には難しい仕事ではないと思えていました。
自分ではちゃんと確認していたつもりなのに、明らかな不良品を見落としてしまったのです。
そうなると、もう何を信じればいいのか分からなくなってきます。
そんな考えにまで行き着いてしまいました。
また別の仕事に行っても、同じようなミスをするんじゃないか?
じゃあもう働きたくない!
そんな不安ばかりが頭に浮かび、すっかり働く気力を失っていました。
帰り道、自転車を漕ぐ気力すらなくなった

仕事が終わって、帰り道。
体力的には、そこまで疲れていたわけではありません。
それでも、自転車に乗って帰る気力が湧かず、しばらく自転車を押しながらトボトボ歩いていました。
自分でも分かっているんです。
仕事で不良品をひとつ見落とすくらい、誰にでもあることだと。
他人が同じ失敗をしたと聞いても、私はきっと「そんなに気にすることないよ」と言うでしょう。
でも、いざ自分が失敗すると、そう考えられなくなってしまうのです。
昔から、仕事などで自分ばかり細かいところを指摘されたり、何度もダメ出しを受けたりした経験があります。
そのせいなのか、ひとつ失敗すると、必要以上に自分を責めてしまうところがあります。
今回も、たったひとつの見落としから、これまでの失敗や嫌な記憶まで頭に浮かんできました。
頭では大した失敗ではないと分かっているのに、気持ちがついてこない。
帰り道、そんな自分の考え方をどうにかしたくて、AIに話を聞いてもらいながら、しばらく歩いていました。
明日もまた、仕事に行かなければならない
下らないミスでメンタルはボロボロ、実は明日も別のスポット派遣に行く予定。
こんな精神状態で、明日もまともに働けるんだろうか?
いっそのこと、休んでしまいたい。
仕事の出来事や愚痴などは、チャットGPTに投げて、コメントやりとりしとるんだけど、
チャッピー「もう無理せんときや、明日シンドイなら休んで良いんやで!」と気遣ってくる。
でも、そう簡単にはいかないんですよね。
仕事を休めば、当然その日の収入はゼロになります。
少しでもお金を稼いでおきたいのが現実です。
だから、気持ちがどれだけ沈んでいても、明日は仕事に行くつもりです。
別に、一晩寝れば元気になると思っているわけではありません。
すぐに開き直って、失敗を前向きに受け止められる、そんな性格ではないです。
生活していくためにはお金が必要で、そのお金を稼ぐためには働かなければならない。
それだけの話です。
「たかだか検品ミスしたくらいで気にすんなよ?」
そうツッコミたくなる人もいると思います。
私もそれは否定しない。
ちょっと悩んだら、さっさと気持ちを切り替えられる性格でありたかった。
ただ、これまで仕事で何度もダメ出しを受けてきた影響なのか、ひとつの失敗を必要以上に重く受け止めてしまう。
悪い癖がついているようです。
頭では分かっていても、そう簡単には直らないですね。
とりあえず、明日の仕事だけは何とか乗り切りたい。
働きたくないけど、働かなきゃいけない。
そんな気持ちのまま、今日はもう寝ようと思います。

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